作品紹介 - なかはらみほこ


■なかはらみほこ ー町家での試み 2013ー


キャンバスに小石を配置する作品を17年間制作してきましたが、今回初めて個人住宅の道路から玄関に至る空間に石を配置する仕事をしました。 真夏の猛暑が続く中、一日の休みを挟んで二日間かけて作業が行われました。
現場では、コンクリートが固まらないうちに短時間で石を埋め込む必要があります。
事前に自宅の庭で石を選別し、イメージしながら繰返し石を置く練習をして本番に臨みました。 当日はコンクリートを流し込んで面を整えた後、私がプランに従って素早く石を置き、作業の方がそれを埋めて行きました。
普段、作品を制作し発表する場合、初めから終わりまで自分中心に進めます。 しかし、この仕事は何よりも住まわれる方が毎日その上を歩いて出入りする場所であることを大切に考えました。
そして、建築家、現場の方々が関わり、様々な条件のもとで工事が進められて行くので、その中で与えられた空間を私らしく表現する、今までに経験したことのないものでした。
後日、完成した空間を見て、とても充実した静かな喜びを感じることが出来ました。 なかはらみほこ 2013年10月







なかはらさんに制作いただいたのは酷暑の7月。
朝夕、植え込みの玉龍のための撒水。 その水で石たちが光りだします。
川の中にあったとき、この石たちはこういうふうだったのでしょうか。
今は秋の雨を浴びています。それから秋の光。
ご近所さんから「いいですね」とおっしゃっていただいています。 山家篤夫 家主




なかはら みほこさんのキャンバス作品には、自然石の色や形に対する作家の反応みたいなものがそのまま表現されていて、
それはつまるところ物に対する洞察力ではないかと感じています。
数ある石のなかから、なかはらさんの眼にかなった石が選び出され、一つひとつ慎重に置かれた石たちは、幸せそのものです。
そしてそれが置かれた建築空間も。
このささやかな空間は、アートとなることによって大切に使われ、建物とともにその歴史をきざんでくれることでしょう。
リンテック代表 大川健

 

なかはらみほこ 「石の音 10-4」

2010年 石、岩絵具、キャンバス 97.2 × 162.2 × 5cm  ¥900,000-

「石の音 10-4」

天竜川の石。石はその土地の風土を内包しており、石の採集と共に、風景や土地柄も持ち帰ることになる。
作品には、雄大な山を背景に、水量豊かに、勢いよく流れる天竜川の澄んだ空気が自ずと含まれているように思える。
(なかはらみほこ)



なかはらみほこ 「石の音 13-1」

2013年 石、岩絵具、キャンバス 91.2 × 116.8 × 4.5cm  ¥550,000-

「石の音 13-1」

多摩川の石。黒地に白い筋が入った小石、白と黒が入り交じり模様となった小石、よく見れば、それぞれ表情を持っている。
これら白黒だけの小石で構成してみたら面白いだろうと考えたのが、制作のきっかけである。(なかはらみほこ)



なかはらみほこ 「石の音 13-2」

2013年 石、岩絵具、キャンバス 112 × 145.6 × 4.7cm  ¥900,000-

「石の音 13-2」

高梁川の石。石をハンマーで割り、偶然にできた形をなるべく生かすようにして、大小の鋭く尖った形をたくさん作る。
それらを色や形、動きやリズムを考えながら配置していく。
地上にある石を宇宙空間に動的に浮かばしてみたいという気持ちで制作した。(なかはらみほこ)



なかはらみほこ 「石の音 13-3」

2013年 石、岩絵具、キャンバス 97.2 × 162.2 × 4.5cm  ¥900,000-

「石の音 13-3」