
ここでは、借金を少しでも減らすために有効な手段を紹介していくよ。
借金に悩んでいるのなら専門家に相談するのが一番の解決策です。
現時点で負債を抱えている状態なのですから、やはり相談料は無料の機関がおすすめです。
しかし問題をいち早く解決するためには、有料であっても最初からスペシャリストにお願いするほうが良い場合もあります。
この記事では、借金についての無料相談に応じてくれる専門機関をピックアップしてまとめています。
借金に困った時相談できるところ
借金に困っている時に相談すべき専門機関をまとめました。
公的機関に相談する
借金の相談をすることが出来る公的機関には以下のような場所があります。
国民生活センター
国民生活センターは、消費者問題・暮らしの問題に取り組む中核的な実施機関として、消費者・生活者、事業者、行政を「たしかな情報」でつなぎ、公正・健全な社会と安全・安心な生活を実現します。
『国民生活センター』は『消費者生活センター』とも呼ばれ、悪徳商法などの相談に乗ってくれる独立行政法人です。
ここではクーリングオフや架空請求などの消費者トラブル以外にも、多重債務などの借金に対し解決に向けた情報提供を行ってくれます。
いきなり弁護士や司法書士などのスペシャリストに相談するのは気が重いという方は、まずはここに相談してみるのがおすすめです。
闇金業者など問題のある場所から借入をしてしまった場合のアドバイスなどが貰えます。
基本的に電話相談で、受付時間は10時~16時となっています。
窓口の受付時間が日中のみとなっているので、利用が難しいという場合は別の相談方法も検討しましょう。
相談した内容や個人情報が漏らされる心配もないぞ。
お金に関するトラブルや悩みがあるなら、まずは相談することだな。
市役所など自治体の相談窓口
多重債務相談の窓口は次のとおりです。
(1)西宮市役所市民相談課 弁護士による無料法律相談 相談日:毎週月曜・水曜・金曜日 午後1時~4時 場所:西宮市役所1階 市民相談課
自治体や市役所でも借金の無料相談に応じてくれます。
現在抱えている借金に対しどのような解決法があるかや、どこに相談すべきかという、解決への糸口をアドバイスしてくれるのが主な役割となります。
しかし、担当者が必ずしも専門的な知識を持っているとは言い難いですので注意しましょう。
中には安易に自己破産を勧められたという事例もありますので、あくまで相談員は専門家ではないという認識で望まなくてはなりません。
日本弁護士連合・日本司法書士会
弁護士はまず業者からの取立てをやめさせます。その上で、借入先、借金の額、収入などの情報にもとづいて解決策を検討し、返済が可能なら返済計画を作成して借入先と交渉します。
その結果、あなたの生活を脅かさない方法での借金の返済が可能になります。
引用元:日本弁護士連合会「債務の整理」
『日本弁護士連合会(日弁連)・日本司法書士会(日司連)』でも無料法律相談会を開いています。
厳密には公的機関とは言えませんが、電話やインターネットから予約して借金に関する相談を受け付けてくれます。
原則としては有料なのですが、初回~2回目に関しては無料で相談に応じて貰えます。
面談には時間制限があるので、自分の債務状況などはまとめてから申し込むようにしましょう。
総借入額、何社から借入をしているか、自分の現在の収入、月々の請求金額などが主に必要な内容になります。
すぐに相談に移れるよう、紙に今の債務状況を整理しておくのがおすすめだ!
法テラス
お金にまつわる法律や制度は難しくて、困ったことはありませんか。
気軽にお金を貸し借りして、後で困った事ありませんか。
どこに、だれに相談して良いのか分からなくて悩んだことはありませんか。
→法テラスでは、お困りごとに応じて、問題を解決するための法制度や手続き、適切な相談窓口を無料でご案内します。
『法テラス』とは、日本司法支援センターの事で、国が設立した様々な法律相談のための総合案内所です。
もちろん借金に関する相談も受付しています。
テレビCMなどで耳にしたことがある方も多い機関でしょう。
具体的な解決を目指して動き出すなら、まず相談してみて損はない機関です。
3回までは無料相談を受け付けているので経済的に不安がある債務者でも安心して利用できます。
国が設置しているという点も大きな安心感を得られるポイントです。
対応してくれるのは現役の弁護士で、3回とも別々の弁護士に当たれば三者三様の解決策を提示してもらえることになります。
窓口的な役割ですので、その後どのような場所に解決の依頼をすべきかなどを丁寧に案内してくれます。
場合によっては弁護士費用や司法書士費用の立て替えの相談にも応じてくれる心強い機関です。
日本貸金業協会
借金などについて相談したい方は、まずはご相談ください。
お悩みに合わせて、専門の相談員がいる窓口があります。
費用は掛かりません。
『日本貸金業協会』は、弁護士や司法書士ではありませんが、貸金業のスペシャリストが対応してくれる機関です。
カードローンやクレジットカードなどでの銀行や業者とのトラブル、疑問点などについて相談することが出来ます。
多重債務の悩みの他にも、貸金業者とのトラブルに関しても相談できますのでこのような問題を抱えている方にもおすすめです。
また、『貸付自粛制度』という、一定期間新たな借入を停止してこれ以上借金が膨らまないよう抑制する制度もあります。
代理人でも申し込みは可能だから、家族のことで悩んでいる人も確認してみよう!
僕も自分の家族の万が一のために、この制度のことは知っておこうと思います!
弁護士・司法書士事務所に相談する
医者にも専門があるように、弁護士にも注力している分野があります。
単に弁護士としての経験が長いだけでは足りません。相談・依頼したい分野や類似事件の経験が豊富な弁護士を選びましょう。
一刻も早い解決が望まれる場合は、やはり『弁護士・司法書士事務所』への相談がおすすめです。
公的機関ではどうしても素早い対応が難しい場合ので、今すぐになんとかしたいという時にはこうした専門家へ直接依頼するのが一番です。
ほとんどの事務所が初回の相談を無料で受け付けていますので、最初の相談費用の持ち合わせが無い場合でも安心です。
日弁連や日司連への相談時と同じように、借入状況や返済状況をきちんとまとめて相談に向かうのが良いでしょう。
弁護士事務所は多数存在していますので、インターネットなどで検索して口コミの良いところや自分の地域に対応できる事務所かなどをよく調べてから申込みしましょう。
メリットは相談後すぐに解決に向けて動いてくれる
『弁護士・司法書士事務所』の一番のメリットは解決に向けてすぐに動いてくれるという点です。
行政機関の相談などと違いたらい回しにされることはありませんので、多重債務の解決に向けて一気に動き出す事ができます。
収入や借入の状況を見て、任意整理や自己破産など最適な債務整理をアドバイスしてくれます。
ただし2回目以降の相談事や、貸金業者との交渉成立の際に利用料金が発生します。
多くの場合分割払いなども認められますが、相談回数や内容によっては大きな費用がかかり、月の返済額は減りますが借金総額が増える可能性が出てきますので、注意するようにしましょう。
友人・知人に相談する
借金は自分一人で抱え込みすぎないのが解決に進むコツの一つです。
例え状況が変わらなくても、信頼できる友人、知人に相談することで心理的負担はグッと軽くなります。
次にどのような場所に相談すべきかなど第三者の視点で冷静に考えてもらえるので、思い切って打ち明けてみるのも良いでしょう。
同じようなケースで解決した体験談など、周囲の成功の経験談を集められる可能性もあります。
公的機関や法テラスに相談しに行くのも、家族や友達と一緒なら安心できるね!
債権者に直接借金の減額交渉するのは難しい
弁護士や司法書士の利用は費用がかかるからと、債権者に自分で交渉してしまおうとする人が居ます。
個人間であれば多少は交渉の余地がありますが、銀行や消費者金融などの貸金業者の場合は残念ながら個人からの減額交渉に応じてくれることはありません。
交渉をするには必ず弁護士などの専門家を通す必要があります。
多少の費用は覚悟して専門業者に相談した方が、事態を良い方向に進められる可能性が高いです。
まとめ:自分だけで抱え込まず悩みを共有することが第一
借金の相談が出来る専門機関を紹介いたしました。
どの方法を利用しても良いですが、まず多重債務の解決の糸口は『誰かに相談してみる』事です。
悩みを一人で抱えず、共有することが大切になります。
なんとか返済できそうな額でも、苦しいのであれば国民生活センターなどに相談してみるだけでもかなり楽になることが出来ます。
もし借金の問題を一人で抱え込んでいるのなら、まずはどこでも良いので無料で相談出来る場所に問い合わせてみましょう。